ヘリコプリオン アンモナイトに見せかけて・・・

毎年恒例、新宿で開催される、「東京国際ミネラルフェア」
今年の特別展は、「ザ・シャーク」
こちらでは“謎の渦巻き”との出会いがありました。

ロシア・ペルム紀(約2億9900万年前~2億5100万年前)
直径25センチ
異常巻きアンモナイトのようにも見えますが、
アンモナイトではありません。
なんと、サメの歯の化石(レプリカ)、
ヘリコプリオン(ゼンマイ状のノコギリという意味)。
軟骨魚類のサメの、「歯」以外の化石は
極めて残りにくく、情報が少ないのです。
未だその所属すら不明で、
上あごの歯なのか、下あごの歯なのかさえ
謎に包まれています。
そのため、色々な仮説があるようで・・・


実に様々な復元が試みられています。
一説には、アンモナイトと勘違いして近寄ってきた獲物を
パクリと食べていたのではとも言われています。
日本では、群馬県、宮城県で発見されています。
“謎のギザギザ渦巻き”
確かなのは、このような歯を持ったサメがかつて存在したということ。
どんな姿で太古の海を泳いでいたのでしょう・・・
消えていった生き物がもたらした想像の余地は、
あまりにも広大です。
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地味ですが、“時代の顔” です イノセラムス(二枚貝)
前回のつづきです。
時代の顔、示準化石として活躍するには次の3つの条件が必要です。
①生存期間が長い②地理的分布が広い③産出する個体数が多い
どんなに有名で人気があっても、産出固体数が圧倒的に少ない恐竜は
この条件を満たさず示準化石にはなれないのです。
アンモナイトと同じ中生代の示準化石「イノセラムス」(二枚貝の仲間)は、
地味で知名度もそれほど高くはありませんが、示準化石としては優等生です。

北海道産 イノセラムス(白亜紀後期)
長細く、パエリアでおなじみのムール貝とよく似た形をしています。
当館の化石クリーニング体験でも必ずと言っていいほどよく出てくる
“遭遇度ナンバー1”の化石です。
アンモナイトや三葉虫ほどの“スター性”はありませんが、
とにかくたくさん見つかる、示準化石としてはとても有用な
“働き者”の化石と言えるでしょう。
時代の顔、示準化石として活躍するには次の3つの条件が必要です。
①生存期間が長い②地理的分布が広い③産出する個体数が多い
どんなに有名で人気があっても、産出固体数が圧倒的に少ない恐竜は
この条件を満たさず示準化石にはなれないのです。
アンモナイトと同じ中生代の示準化石「イノセラムス」(二枚貝の仲間)は、
地味で知名度もそれほど高くはありませんが、示準化石としては優等生です。

北海道産 イノセラムス(白亜紀後期)
長細く、パエリアでおなじみのムール貝とよく似た形をしています。
当館の化石クリーニング体験でも必ずと言っていいほどよく出てくる
“遭遇度ナンバー1”の化石です。
アンモナイトや三葉虫ほどの“スター性”はありませんが、
とにかくたくさん見つかる、示準化石としてはとても有用な
“働き者”の化石と言えるでしょう。
“石” じゃなくても “化石” です
“化石”というと、その字のごとく“石”が思い浮かびます。
しかし、そもそも化石をひとことで定義すると、
「過去(地質時代)の生物の遺骸または生物が残した痕跡」
となり、硬くなった石に限らないので、琥珀の中の虫も化石ですし、
マンモスの毛も“石”ではありませんが化石なのです。

バルト海産虫入り琥珀 閉じ込められているのはクサカゲロウ(約3000万年前)
アンドリュー・ロス著 「琥珀 永遠のタイムカプセル」より
ちなみに、化石を意味するfossil(フォッシル)とは、
元々は「掘り出されたもの」という意味で、かつては、
鉱物や人類の遺物などもfossilに含まれていましたが、
現在では過去の生物の痕だけに限られています。
しかし、そもそも化石をひとことで定義すると、
「過去(地質時代)の生物の遺骸または生物が残した痕跡」
となり、硬くなった石に限らないので、琥珀の中の虫も化石ですし、
マンモスの毛も“石”ではありませんが化石なのです。

バルト海産虫入り琥珀 閉じ込められているのはクサカゲロウ(約3000万年前)
アンドリュー・ロス著 「琥珀 永遠のタイムカプセル」より
ちなみに、化石を意味するfossil(フォッシル)とは、
元々は「掘り出されたもの」という意味で、かつては、
鉱物や人類の遺物などもfossilに含まれていましたが、
現在では過去の生物の痕だけに限られています。