アンモナイトが来た道

発掘しない化石愛好家がつづる 伊豆アンモナイト博物館公式ブログ

2017-09

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まぼろしの珍魚 「じんなら魚」を追いかけて

湯けむり立つ池に泳ぐ海の魚たち。
そんな不思議な池がかつての伊東にありました。
その名は「浄の池(じょうのいけ)」。

オキフエダイなどの5種の海の魚たちは、
大正11年(1922年)天然記念物にも指定されました。
当時、この“珍魚”たちを一目見ようと、
たくさんの観光客が訪れたと伝えられています。

じんなら魚2

この珍魚に心奪われた作家、室生犀星(1889-1962)は、
5種の魚の一つ、「じんなら」(シマイサキ科・コトヒキ)(画像参照)
について、つぎの作品を残しています。

「じんなら魚」

伊豆伊東の温泉(いでゆ))に
じんならと伝える魚棲みけり
けむり立つ湯のなかに
己れ冷たき身を泳がし
あさ日さす水面に出でて遊びけり
人ありて問はばじんならは悲しと告げむ
己れ冷たく温泉(ゆ)はあつく
されど泳がねばならず
けぶり立つ温泉(いでゆ)のなかに棲みけり

室生犀星

犀星の孤独と悲哀がしみますが、
たくましい“生命”の存在感も大きく、
印象深い詩です。

さて、この珍魚たちの運命は・・・
昭和33年の狩野川台風の影響で
環境が大きく変わり、彼らは姿を消しました。
池もなくなり、現在は病院になっています。

室生犀星詩碑
「じんなら魚」の詩碑 
伊東市街の松川のほとり、大きなえのきの木の下、
ひっそりと佇んでいます。


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Author:saccocoma
発掘しない化石愛好家(♀)

石、化石、生き物・・・
たちを色々な視点から
熱いまなざしで
見つめています。
趣味は書店、古書店を
巡り、ときめく書籍を
探すこと。現在
“おもてな師マイスター”
として、おもてなし名人を
目指し奮闘中。

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