アンモナイトが来た道

発掘しない化石愛好家がつづる 伊豆アンモナイト博物館公式ブログ

2012-08

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地味ですが、“時代の顔” です イノセラムス(二枚貝)

前回のつづきです。

時代の顔、示準化石として活躍するには次の3つの条件が必要です。
①生存期間が長い②地理的分布が広い③産出する個体数が多い

どんなに有名で人気があっても、産出固体数が圧倒的に少ない恐竜は
この条件を満たさず示準化石にはなれないのです。

アンモナイトと同じ中生代の示準化石「イノセラムス」(二枚貝の仲間)は、
地味で知名度もそれほど高くはありませんが、示準化石としては優等生です。
イノセラムス
北海道産 イノセラムス(白亜紀後期) 
長細く、パエリアでおなじみのムール貝とよく似た形をしています。

当館の化石クリーニング体験でも必ずと言っていいほどよく出てくる
“遭遇度ナンバー1”の化石です。

アンモナイトや三葉虫ほどの“スター性”はありませんが、
とにかくたくさん見つかる、示準化石としてはとても有用な
“働き者”の化石と言えるでしょう。


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“時代の顔” です  示準化石 (しじゅんかせき)

ある時代に限って産出する化石を「示準化石(しじゅんかせき)」といいます。
その時代を代表する“顔”のような存在です。

エパスピドセラス
マダガスカル産アンモナイト エパスピドセラス(ジュラ紀)

アンモナイトは、約2億5000万年前~約6600万年前の
中生代(ちゅうせいだい)の地質時代を代表する示準化石として
知られています。
中生代_01

その前の地質時代、約5億4000万年前~約2億5000万年前の
古生代(こせいだい)を代表する示準化石としては
三葉虫(さんようちゅう)が有名。

三葉虫

モロッコ産 三葉虫 メタカンティナ(デボン紀) 

「生きもの上陸大作戦」 絶滅がもたらすものとは?

“絶滅”と聞くと、全てが終わってしまうかのようです。

しかし、絶滅という現象は単なる消滅ではなく、
新しい生を生み出し、進化をうながすという
側面があると本書は教えてくれます。

生き物たちは、5億年という途方もない時間の中で
絶滅と進化を繰り返しながら上陸を果たし
「生」のドラマを展開してきました。

そのドラマは今につながっています。
そして、明日へ・・・


“石” じゃなくても “化石” です

“化石”というと、その字のごとく“石”が思い浮かびます。

しかし、そもそも化石をひとことで定義すると、
「過去(地質時代)の生物の遺骸または生物が残した痕跡」
となり、硬くなった石に限らないので、琥珀の中の虫も化石ですし、
マンモスの毛も“石”ではありませんが化石なのです。

バルティック琥珀クサカゲロウ
バルト海産虫入り琥珀 閉じ込められているのはクサカゲロウ(約3000万年前)
アンドリュー・ロス著 「琥珀 永遠のタイムカプセル」より

ちなみに、化石を意味するfossil(フォッシル)とは、
元々は「掘り出されたもの」という意味で、かつては、
鉱物や人類の遺物などもfossilに含まれていましたが、
現在では過去の生物の痕だけに限られています。


唯一無二の“相方” 雄型(おがた)と雌型(めがた)

アンモナイトそのものにもワクワクしますが、
石からとれた跡がきれいに残っているとうれしさ倍増です!

本体が雄型(おがた)、とれた跡が雌型(めがた)です。
菊谷さんイラスト_01
サイエンス・イラストレーター菊谷詩子氏によるアンモナイトの雄型と雌型

化石のまわりに付いている石を取り除く作業(化石クリーニング)の
過程で雌型は壊れてしまうことがほとんどで、
一撃できれいに石から外れた場合にのみ雄型と雌型が揃うのです。
お互いに唯一無二なので、パズルのようにパチッとはまります。

両側の雌型が残ろうものなら、盆と正月が一緒に来たような
おめでたい気分になりましょう。
ブログ用3点セット
北海道産ゴードリセラスの3点セット(白亜紀後期)


夏休み自由研究 アンモナイトがお手伝い!

そろそろ夏休みの宿題が気になってくる頃。
自由研究のテーマはお決まりですか?

もしまだお決まりでないようでしたら、
アンモナイトがお手伝いします!

まずは、“アンモナイトの履歴書”3つの基本情報をおさえましょう。
当館ホームページ「アンモナイトはじめの一歩」にどうぞ。
http://www.ammonite-museum.com/

スロープのアンモナイト

当館スロープに埋まっているアンモナイト
フランス産ペリスフィンクテス
(ジュラ紀) 

「ダーウィン進化論入門」 “進化する”ってどういうこと?



ダーウィン(1809-1882)が「種の起源」を出版したのは1859年。
日本が幕末の混乱期を迎えていた頃です。

本書では、ダーウィンの進化論についてを
分かりやすく解説するばかりでなく、
「進化論」が世に出るまでのその経緯と苦悩、
そして、その後の社会に与えた影響まで、
より広く「進化論」というものを知ることができます。

ダーウィンの生い立ちからその人となり、
家族や交友関係に至るまで “人”としての魅力にも
新たな発見と感動があります。

“裸一貫”生き残り戦略 彼らは殻を脱いだ 

ヘッケルタコ類
エルンスト・ヘッケル 「生物の驚異的な形」より『タコ類』


殻を持っている現生のイカやタコの仲間は限られています。
しかし、かつて彼らの多くは殻を持っていました。

一般的に、頭足類(イカやタコの仲間)の進化は、
有殻から無殻へ、殻を捨てる傾向があると言われています。
一見無防備とも思える形態にどうして進んだのかは、
謎に包まれていますが、
イカは高度な遊泳能力を、タコは高い知能をもつ生き物へと
進化を遂げました。

彼らは厳しい大海原を“裸一貫”で生きぬいているのです。





人生いろいろ、アンモナイトもいろいろ

ペリスフィンクテスとユーボストリコセラス
左がマダガスカル産ペリスフィンクテス 右が北海道産ユーボストリコセラス
(ジュラ紀後期)               (白亜紀後期)
 
バキュリテス
左がアメリカ産バキュリテス 右が北海道産バキュリテス
(白亜紀後期)         (白亜紀後期)

アンモナイトといえば、“くるくる渦巻き”ですが、
その種類は1万種以上ともいわれ、殻の大きさや形には
様々なバリエーションがあります。
なかには棒状の“巻いてない”殻を持つアンモナイトも。
どうしてこんなありさまに?
と聞いてみたくなるような奇想天外な殻の形。
彼らにもそれぞれ“事情”ってものがあるのでしょう。

『へんないきもの』は“人気モノ”




数年前に出版されベストセラーになりました。
その後続編や、「へんな~」といったネーミングの
類似書籍も数多く世に出ましたが、
イラスト、文章ともに秀逸なやはりこちらが元祖です。

当館においでになるお客様にも根強い人気があります。
もし今アンモナイトが生きていたら、
“へんないきもの”の名をほしいままにしたことでしょう。




アンモナイトってそもそもナニモノ?

アンモナイト想像模型

その名前だけは有名なアンモナイト。
「実は、イカやタコの仲間なんです。」と言うと、
みなさん意外に思われるようです。

殻の形から、巻貝のようにも見えますが、
アンモナイトは軟体動物(門)の中の、
頭足類(綱)に分類されていて、
同じ軟体動物の巻貝の仲間とは区別されています。

化石に残らない軟体部分の想像図にはバリエーションがあるものの、
イカやタコの連想から、似通ったものに落ち着いています。
恐竜や魚などに比べ、化石記録が限られるアンモナイトは、
謎多き生き物なのです。


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プロフィール

saccocoma

Author:saccocoma
発掘しない化石愛好家(♀)

石、化石、生き物・・・
たちを色々な視点から
熱いまなざしで
見つめています。
趣味は書店、古書店を
巡り、ときめく書籍を
探すこと。現在
“おもてな師マイスター”
として、おもてなし名人を
目指し奮闘中。

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