地味ですが、“時代の顔” です イノセラムス(二枚貝)
前回のつづきです。
時代の顔、示準化石として活躍するには次の3つの条件が必要です。
①生存期間が長い②地理的分布が広い③産出する個体数が多い
どんなに有名で人気があっても、産出固体数が圧倒的に少ない恐竜は
この条件を満たさず示準化石にはなれないのです。
アンモナイトと同じ中生代の示準化石「イノセラムス」(二枚貝の仲間)は、
地味で知名度もそれほど高くはありませんが、示準化石としては優等生です。

北海道産 イノセラムス(白亜紀後期)
長細く、パエリアでおなじみのムール貝とよく似た形をしています。
当館の化石クリーニング体験でも必ずと言っていいほどよく出てくる
“遭遇度ナンバー1”の化石です。
アンモナイトや三葉虫ほどの“スター性”はありませんが、
とにかくたくさん見つかる、示準化石としてはとても有用な
“働き者”の化石と言えるでしょう。
時代の顔、示準化石として活躍するには次の3つの条件が必要です。
①生存期間が長い②地理的分布が広い③産出する個体数が多い
どんなに有名で人気があっても、産出固体数が圧倒的に少ない恐竜は
この条件を満たさず示準化石にはなれないのです。
アンモナイトと同じ中生代の示準化石「イノセラムス」(二枚貝の仲間)は、
地味で知名度もそれほど高くはありませんが、示準化石としては優等生です。

北海道産 イノセラムス(白亜紀後期)
長細く、パエリアでおなじみのムール貝とよく似た形をしています。
当館の化石クリーニング体験でも必ずと言っていいほどよく出てくる
“遭遇度ナンバー1”の化石です。
アンモナイトや三葉虫ほどの“スター性”はありませんが、
とにかくたくさん見つかる、示準化石としてはとても有用な
“働き者”の化石と言えるでしょう。
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「生きもの上陸大作戦」 絶滅がもたらすものとは?
“絶滅”と聞くと、全てが終わってしまうかのようです。
しかし、絶滅という現象は単なる消滅ではなく、
新しい生を生み出し、進化をうながすという
側面があると本書は教えてくれます。
生き物たちは、5億年という途方もない時間の中で
絶滅と進化を繰り返しながら上陸を果たし
「生」のドラマを展開してきました。
そのドラマは今につながっています。
そして、明日へ・・・
しかし、絶滅という現象は単なる消滅ではなく、
新しい生を生み出し、進化をうながすという
側面があると本書は教えてくれます。
生き物たちは、5億年という途方もない時間の中で
絶滅と進化を繰り返しながら上陸を果たし
「生」のドラマを展開してきました。
そのドラマは今につながっています。
そして、明日へ・・・
“石” じゃなくても “化石” です
“化石”というと、その字のごとく“石”が思い浮かびます。
しかし、そもそも化石をひとことで定義すると、
「過去(地質時代)の生物の遺骸または生物が残した痕跡」
となり、硬くなった石に限らないので、琥珀の中の虫も化石ですし、
マンモスの毛も“石”ではありませんが化石なのです。

バルト海産虫入り琥珀 閉じ込められているのはクサカゲロウ(約3000万年前)
アンドリュー・ロス著 「琥珀 永遠のタイムカプセル」より
ちなみに、化石を意味するfossil(フォッシル)とは、
元々は「掘り出されたもの」という意味で、かつては、
鉱物や人類の遺物などもfossilに含まれていましたが、
現在では過去の生物の痕だけに限られています。
しかし、そもそも化石をひとことで定義すると、
「過去(地質時代)の生物の遺骸または生物が残した痕跡」
となり、硬くなった石に限らないので、琥珀の中の虫も化石ですし、
マンモスの毛も“石”ではありませんが化石なのです。

バルト海産虫入り琥珀 閉じ込められているのはクサカゲロウ(約3000万年前)
アンドリュー・ロス著 「琥珀 永遠のタイムカプセル」より
ちなみに、化石を意味するfossil(フォッシル)とは、
元々は「掘り出されたもの」という意味で、かつては、
鉱物や人類の遺物などもfossilに含まれていましたが、
現在では過去の生物の痕だけに限られています。
「ダーウィン進化論入門」 “進化する”ってどういうこと?
ダーウィン(1809-1882)が「種の起源」を出版したのは1859年。
日本が幕末の混乱期を迎えていた頃です。
本書では、ダーウィンの進化論についてを
分かりやすく解説するばかりでなく、
「進化論」が世に出るまでのその経緯と苦悩、
そして、その後の社会に与えた影響まで、
より広く「進化論」というものを知ることができます。
ダーウィンの生い立ちからその人となり、
家族や交友関係に至るまで “人”としての魅力にも
新たな発見と感動があります。
『へんないきもの』は“人気モノ”
数年前に出版されベストセラーになりました。
その後続編や、「へんな~」といったネーミングの
類似書籍も数多く世に出ましたが、
イラスト、文章ともに秀逸なやはりこちらが元祖です。
当館においでになるお客様にも根強い人気があります。
もし今アンモナイトが生きていたら、
“へんないきもの”の名をほしいままにしたことでしょう。