アンモナイトが来た道

発掘しない化石愛好家がつづる 伊豆アンモナイト博物館公式ブログ

2012-12

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アオイガイ 美しき彼女の揺りかご

栗本 カイダコ
  栗本丹洲「千蟲譜」(1811)よりアオイガイ(カイダコ)

巻貝の殻を拝借したちゃっかり者のタコ?
いえいえ、こちら “借りもの” ではありません。

現生のタコは通常殻を持ちませんが、
このアオイガイ(カイダコ)は、メスのみが殻を持つ
ちょっと変わった浮遊性のタコ。

自らが分泌する特殊な物質で作った殻は、
浮遊性の彼女らが卵を産み育てるための
“揺りかご”なのです。

世界中の温暖な海に生息し、日本海沿岸では、
冬から春にかけて、しばしば殻が漂着します。

一見、同じ頭足類(イカやタコの仲間)、
アンモナイトの想像図に似ているようですが、
殻のつくり、機能などの点で異なっています。

ちなみに、メスの体長25センチ程なのに対し、
オスは5センチ程の大きさ。
まさに、“ノミの夫婦” と言えましょう。

玄界灘カイダコ
当館館長が玄界灘沿岸の浜辺で見つけた瀕死のカイダコ
生きた状態で打ち上げられるのは珍しいとのこと。



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「地球のかたちを哲学する」  “かたち”をめぐる旅

“地球はまるい”今では当たり前のこと。
この当たり前に至るまで、人々は“地球のかたち”を
どんな風に考えていたのでしょう?

地球のかたちや成り立ちを知るすべがなくても、
“知りたい”という思いのもと、この大問題について、
人々は“哲学”し続けてきました。

しかけ絵本のこちらの書籍。
一枚めくれば、“知りたい”が生み出した
思いもよらない“地球のかたち”が!

ヒンドゥ教・地球のかたち
 紀元前5世紀のインド、ヒンドゥー教の司祭たちが哲学した“地球のかたち”

そこには未知なるものへの畏れや願望が
投影されているようにも思えます。

時代や文化を超えた“かたち”をめぐる旅に
誘ってくれる一冊。


世界石まつり in 池袋 「東京ミネラルショー 2012」

毎年12月に池袋サンシャインシティで
開催される「東京ミネラルショー」
世界中から鉱物や化石のディーラーが集う展示即売会です。

平日の昼間、老若男女問わず、
石を愛でる人々でにぎわっています。

オリジナル・シルバーアクセサリーの製作販売を手がける
RC GEAR(アールシーギア)さんでは、
古代生物などをかたどったシルバーアクセサリーを
見せて頂きました。

ニッポストラップ2
こちらは、異常巻き(変わった形の)アンモナイトの王様
“ニッポニテス”をかたどった作品。
わずか1センチほどの大きさで、
緻密で繊細でありながら、迫力があります。
なんという職人技!

2012池袋会場
最終日の閉会間際、“蛍の光”が流れる会場。
そんななか、石に群がる人々・・・。

やっぱり石には何かある?

RC GEAR(アールシーギア)さんのサイト
http://www.rcgear.jp/top_index.html


まぼろしの珍魚 「じんなら魚」を追いかけて

湯けむり立つ池に泳ぐ海の魚たち。
そんな不思議な池がかつての伊東にありました。
その名は「浄の池(じょうのいけ)」。

オキフエダイなどの5種の海の魚たちは、
大正11年(1922年)天然記念物にも指定されました。
当時、この“珍魚”たちを一目見ようと、
たくさんの観光客が訪れたと伝えられています。

じんなら魚2

この珍魚に心奪われた作家、室生犀星(1889-1962)は、
5種の魚の一つ、「じんなら」(シマイサキ科・コトヒキ)(画像参照)
について、つぎの作品を残しています。

「じんなら魚」

伊豆伊東の温泉(いでゆ))に
じんならと伝える魚棲みけり
けむり立つ湯のなかに
己れ冷たき身を泳がし
あさ日さす水面に出でて遊びけり
人ありて問はばじんならは悲しと告げむ
己れ冷たく温泉(ゆ)はあつく
されど泳がねばならず
けぶり立つ温泉(いでゆ)のなかに棲みけり

室生犀星

犀星の孤独と悲哀がしみますが、
たくましい“生命”の存在感も大きく、
印象深い詩です。

さて、この珍魚たちの運命は・・・
昭和33年の狩野川台風の影響で
環境が大きく変わり、彼らは姿を消しました。
池もなくなり、現在は病院になっています。

室生犀星詩碑
「じんなら魚」の詩碑 
伊東市街の松川のほとり、大きなえのきの木の下、
ひっそりと佇んでいます。


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プロフィール

saccocoma

Author:saccocoma
発掘しない化石愛好家(♀)

石、化石、生き物・・・
たちを色々な視点から
熱いまなざしで
見つめています。
趣味は書店、古書店を
巡り、ときめく書籍を
探すこと。現在
“おもてな師マイスター”
として、おもてなし名人を
目指し奮闘中。

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